Ï

ニュース・レポート

サイエンスα1
スライムであそぼう

予想外の感触に大歓声!「スライムであそぼう」

今回は、リックキッズの理科実験講座「サイエンスα1」(α1・・・1〜2年生対象)で行った講座「スライムであそぼう」の様子をレポートします。子どもたちは、みんなスライムが大好き。スライムづくりの材料、白い粉と色水を前にワクワクしています。

まずはみんなで基本的なスライムを作ります。材料は、水と洗濯のりとホウ砂の3つ。最初に水と洗濯のりを混ぜ、ホウ砂水溶液を加えたらよく混ぜます。混ぜているうちにトロトロしていた液体が、だんだんプルプルした粘りのある感触に変わって、子どもたちから歓声があがりました。
「水と、洗濯のりと、もう1個は何を混ぜたか覚えてる?」
先生の問いかけに、子どもたちからは「ホウ砂!」と元気な声が返ってきます。

 

「なぜ?」が「わかった!」に変わる瞬間

実験は、ただ混ぜるだけではありません。まずは「なぜスライムができるのか」という仕組みを考えます。
「洗濯のりはトロトロしてたけど、スライムじゃないよね。ホウ砂はただの粉。でも、この3つを混ぜると、プルプルのスライムができる。なんでだと思う?」
先生は、洗濯のりの成分を、「ひも」のような形に、ホウ砂を「手をつなぐ役割」たとえて説明を始めました。
「ただのひもだったら、どこへでも自由にフワフワ動けるよね。でも、みんなで手をつないだら、どこへでも行けるかな?」
「行けない!」
「そう、あんまり動けなくなっちゃった状態が、このスライムなんだ。」
自分たちが作ったスライムが、実は目に見えない化学反応の結果だと知って、「へえ!」と感心する子どもたち。身近な「手繋ぎ」にたとえられたことで、化学の仕組みを子どもたちなりにイメージできました。

予想と結果のギャップを楽しむ追加実験

基本的なスライム作りの次は「もしも」を試す追加実験です。
「じゃあ、このプルプルのスライムに、レモン汁を入れるとどうなるでしょう?」
「黄色くなる!」「美味しくなる!」など、さまざまな予想が飛び交う中、いざレモン汁を投入。割り箸でかき混ぜてみると、スライムはみるみるうちに粘り気を失い、元のドロドロの液体に戻ってしまいました。

「あれ?溶けた!」 「スライムどこ行った?」
先生は、これもまた「手の繋がりの話」で解説します。レモン汁の成分が、固く手を繋いでいた洗濯のりとホウ砂の繋がりを「パッ」と切ってしまうから、元のトロトロの状態に戻ってしまうのです。

次に試したのは「塩」。塩を入れたスライムを混ぜると、不思議なことに、ドロドロに溶けるのではなく、固いスライムの塊と、透明な水に分かれました。これは、塩の力がスライムの中に取り込まれていた「水」だけを外に追い出した結果です。
「逃げた!」と、水が分離する様子を指して叫ぶ子どもたち。目の前で起こる劇的な変化が、子どもたちの「どうしてだろう?」という探求心を自然と引き出します。

クライマックスは「スライム砂時計」作り

この日の講座の締めくくりは、応用編の「スライム砂時計」作りです。ペットボトルの中に、水、洗濯のり、着色料、そしてホウ砂を慎重に計量しながら入れていきます。スライムの固さで、落ちるスピード=砂時計の時間が変わるため、子どもたちはホウ砂の量を慎重に調整します。
「(ホウ砂が)ちょっとだけだったら、本当に10秒くらいで終わっちゃうかもしれない。」
「たくさん入れれば入れるほど、硬いスライムになって、時間が長くなるんだね。」
目に見える変化だけでなく、「時間」までコントロールできることに、子どもたちは驚きながら、楽しく実験を進めます。最後にビニールテープで上下を繋ぎ、ひっくり返す瞬間。
「トロトロトロトロ…」とゆっくりと落ちていくスライムを、子どもたちは食い入るように見つめて観察しました。

 

サイエンスαでは、このように、子どもたちの「なんでだろう?」と疑問に思う気持ちを大切に育て、実際に手を動かして楽しく真剣に実験をしながら自然と科学的な思考力を引き出します。

各校の空き状況 ▶︎︎ 説明会のお申し込み ▶︎︎