肺ってなにする場所?
「肺って何する場所だと思う?」という先生の問いかけに、即返ってきた答えが「血を綺麗にする場所」。
これ、実はかなり正解に近い答えで、先生もびっくり。正確には、口や鼻から吸い込んだ空気の中から酸素を取り入れて、体の中で使い終わった二酸化炭素を外に出す場所——それが肺の役割です。
「超簡単に言うと、息をするところです」と先生がまとめると、「超簡単ーーー!」と子どもたち。
肺の中はブドウ?イクラ?それとも海ブドウ?
肺を拡大してみると、小さな袋がびっしり集まっているのが見えます。これが「肺胞(はいほう)」。
「気持ち悪いブドウみたいなやつ」と先生が言うと、「ブドウじゃなくて海ブドウじゃない?」と即座に返す子どもたち。確かに……海ブドウの方が近いかもしれません。
この肺胞、なぜこんなに細かくたくさんあるのかというと、表面積を広くして、血管をたくさん通すため。酸素を効率よく吸収するための工夫です。
先生が「帰り道にお店がたくさんある方が、買い物しやすいでしょ」とたとえると、「遊べる場所でもいい!」とすかさず返す子。このやりとりが、教室の空気をほぐしてくれます。
そして圧巻だったのが、この一言。
「大人の男性の肺胞を全部広げると、バレーコートの半分くらいの広さになります」
「この教室よりも広い面積が、体の中に収まってるの!?」と、しばらくざわざわが続いていました。
ペットボトルで肺を作ってみた(そして壊れた)
今回のメインは工作実験。底を切り取ったペットボトルに風船を取り付けて、肺と横隔膜のモデルを手作りしました。
横隔膜(おうかくまく)というのは、肺のすぐ下にある薄い膜で、哺乳類だけが持っているもの。この膜が上下に動くことで、肺が膨らんだり縮んだりします。
ペットボトルの底に貼りつけた風船(横隔膜)を引っ張ると、中の風船(肺)がふわっと膨らむ。押し込むと、しぼむ。
「膨らんだ!」「縮んだ!」と繰り返しながら、だんだん遊びのペースに。引っ張って、押して、引っ張って——気づいたら「コルクのポン!みたいな音がする!」と大興奮になっていました。
そしてついに……パン!と割れました。
「やりすぎた」「楽しかったんだもん」という会話が印象的でした。自分で作ったものだから、思いっきり試せる。それがこの実験のいいところだと思います。
おまけ:小腸の「絨毛」も、実は同じ仕組みでした
授業の最後に、小腸の「絨毛(じゅうもう)」の話も出てきました。小腸の壁にびっしり生えた細かい突起で、栄養を吸収する面積を増やすための工夫——構造の考え方が、肺胞とよく似ています。
「ムーミンに出てくるニョロニョロみたいなやつが小腸にめちゃくちゃ生えてる」という説明に、「あーあれか!」と納得の声が上がりました。体のあちこちに、同じ「たくさん並べて効率アップ」という仕組みが備わっていることを、子どもたちなりに感じ取った瞬間でした。